こんにちは!伝統文化オンライン事務局の原田です。
先日、伝統文化オンラインでお能のレッスンを受けてみました!

【山中一馬先生】
文学座附属演劇研究所 講師(1997~2002)
茨城県民大学 講師、常陽銀行・藝文学苑 講師
学習院大学 能楽研究会 指導顧問
防衛大学校 古典芸能研究会 指導顧問
栃木県下野市 下野エール大使
※伝統文化オンラインでは山中先生の「お能(のう)入門講座」を開講しています!下のバナーをクリックで詳細確認できます
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山中先生のお能講座が始まります。
本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
まず、謡本を見てください。言葉の横に点がついているのがわかりますか?
その点が音符のようなものです。
また、記号がついている箇所もありますね。
記号は音の表記で、どのように音を表現するのかを表しています。
点は音符だったんですね。私が知っている楽譜のイメージとは別物で面白いです!


能には強吟と和吟というものがあります。
強吟は音階がありません。それと反対に、和吟は音階があります。曲種によって使い分けるのです。
最初は音階のない強吟が主流でしたが、中世で音階ができたことによって、能はより複雑化して更に面白くなっていったといわれています。
音階のない強吟、難しそうですね。手本を真似て覚えるのでしょうか?
強吟は難しいので、先生の手本にならって覚えていきます。
人によって出しやすい音域が違うので、高さは自分でコントロールします。
演者によって違うということですね。自分がここで謡いたいな、という自分の音階を決めるのです。
人によって音域はだいたい20%ほど上下します。
自分の出しやすい音域で謡うものなのですね!
次は発声についてです。基本は腹式呼吸なのですが、これはすぐには習得できません。
喉が枯れないように意識してやっていくと腹式呼吸ができるようになります。
腹式呼吸ができるようになることで体温が上がり、体の免疫がアップしますね。
また、謡をお稽古することによってこんなにいいことがありますよ、という「謡十五徳」という言葉があります。
例えばそのなかの一つ、「気鬱が晴れる」というように、しっかりお腹から声を出し体全体を使うことによって気分が晴れるといわれています。
初めて知りました!そういうものがあるんですね。


では謡に挑戦してみましょう。
謡のお稽古では、まず先生が一節謡い、それを真似して一緒に繰り返します。
では始めましょう。
~謡本を見ながら挑戦!~


いかがでしたか?
記号の形によって、音をどう表現するかなんとなくわかるかと思います。 今はさらっと声を出しているようでしたが、もっと体を使って声を出せるようになるといいですね。
読みながら発声も意識する、すごく難しいです。
お能には舞台セットがありません。情景だけでなく心象描写も謡で表現します。
シンプルな分、謡が本当に大切です。まずは暗記して、そこからが本当のお稽古ともいえます。
全てを謡で表現するお能、奥深いですね。
まとめ
お能の基礎的なことだけでなく、演目の内容についても教えていただきました。発声は本当に難しかったですが、難しい分挑戦したいという気持ちが高まりました。
お能は室町時代から600年以上続く世界最古の舞台芸術です。日本人として、そのお稽古を体験できたことを嬉しく感じます。山中先生、ありがとうございました!
お能講座を体験したい方は、オンラインで気軽にはじめられます。
伝統文化オンラインでは、山中一馬先生の「お能(のう)入門講座」を開催しています。
ぜひ、気軽にご参加ください。