伝統文化

伝統文化を守る理由は何?

伝統文化の価値とは?

伝統には、長い歴史の中で関わってきた数多くの人達の知恵、技術、試行錯誤、熱い思いがふんだんに含まれています。ある時代の先人が造り上げたものを土台にして、次世代の人たちが自分達の技量を上乗せし、またその次世代の人が・・・というように、歴史が長ければそれだけ多くの人たちの英知が、時間をかけて結集されて現在の姿になっているのです。

これを1人の人間がすぐに造り上げることは不可能ですし、伝統を壊して新しいものを造りだそうとしても、既存の伝統を理解した上でなければ良いものは生まれないでしょう。伝統というのはそれを守らないと新しい積み重ねが出来ないのです。

日本にはあらゆる伝統文化があり、それぞれに日本ならではの良さがあります。それは日本でしか受け継がれていくことができない、たいへん貴重なものです。

なぜ守っていく必要があるの?

日本の伝統文化は、日本でしか守っていくことができません。伝統工芸の美しさや精密さ、伝統芸術の趣や風情、几帳面さなど、日本で育ってきた人間だからこそ感じることができ、そして受け継ぐことができるのです。

伝統は時間をかけて現在の姿になっています。たやすく消滅させていいものではありません。新しいものを造り出したいときこそ、伝統に対する理解が大きなよりどころになるのではないでしょうか。

現代は何もかもがどんどん便利になります。スマホひとつで世界の国々のことを知ることができますし、買い物だって可能です。便利になることも、世界を知ることも大切なことです。ですが、日本の伝統文化を日本で守っていくこともまた、きわめて重要なことなのです。

伝統を守っていくための制度や取り組みについて

日本では文化庁が文化財保護や芸術文化振興など、日本の伝統文化に関する行政事務を担っています。文化財保護では、修復などの助成や歴史的な価値のあるものの買い上げを行っており、また、芸術文化振興では演劇公演への助成や芸術家への支援などが行われています。

 文化庁による伝統文化への取り組みの1つとして、「伝統文化親子教室」があります。伝統文化親子教室では、日本舞踊・歌舞伎・能・書道・邦楽などについて教室を開いています。全国で毎年3,000以上もの教室を開催し、次世代を担う子どもたちに伝統文化の魅力を伝えています。

生き残っていくためには時代に合わせることも必要

今までの日本では伝統文化に触れる機会が多く、普段の生活に組み込まれているのが一般的だったといえるでしょう。例えば、字を書くときに筆を使う・着物を着るなどが当たり前でしたし、教養として舞踊やお箏を習う人も多くいました。時代の変化に合わせて人々の生活も変化していき、当たり前のことが段々と違うものになっていきます。

 そんな変わりゆく時代の中でも伝統文化は生き残っていく必要があります。時代に合わせるというとなんだか難しく感じるかもしれませんが、こうして伝統文化についてインターネットで調べることや、オンラインでその世界に触れることもできます。遠く離れている場所でも知ることができますし、学ぶことができます。

伝統文化オンラインについて

伝統文化オンラインでは、あらゆる伝統文化のオンラインレッスンを開講しております。初心者の方も大歓迎です。日本の“良さ”、一緒に残しませんか?

ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同心よりお待ちしております。